ビジネスが行き着く場所

今の資本主義の社会の中でお金と無縁に暮らせる人はいないわけですが、
お金とは距離を置いて生きていきたい人も増えてきています。

特に若い人たちの間ではお金よりコミュニティーや信用といったものに価値を置く人が増えてきているようです。

こういったときにお金かそれ以外か?という話になりがちですが、

お金やコミュニティーや信用を成り立たせるための前提とは何か?
という話はなかなかされません。

私はその前提は「国家」だと考えています。

国内が安全で、秩序が保たれていて、人々の間に信用を築けるだけの倫理感の共有がされているから、ビジネスも出来ますし、

お金か?コミュニティーか?信用か?など選ぶ余裕があるのだと思います。

国家というと自分の身近に感じなくて、遠い存在だと思いがちですが、実際は国家ほど私たちに密着しているものはないと言えます。

空気みたいなもので、
非常に大切なのに、普段意識もせず、でも無くなったら大変なことになるものです。

 

ビジネスで成功したい、自分らしく生きたい、他人を大切にしたいという人ほど、

「国家が自分たちに何をしてくれるのか??」

というクレクレ精神ではなく、

「国家(文化・伝統を含む)をどう守っていくのか?」

について考えるべきなんだろうと思います。

 

世界に類を見ない歴史と伝統がある日本という国の希少価値を守ることが、自分たちのブランド力にもなり、ビジネスにもかかわってきます。

そして、これほどインフラが整備され、清潔で、安全な国の状態を守ることが、自分の生き方にもかかわってきます。

日本の安全が外から脅かされはしないか、中から崩されはしないかと
いつも目を光らせておく必要があります。

自分たちのブランド力の状態に目を光らせるのはビジネスでは当たり前です。

 

国家は石や海のように放置しておいても存在するものではなくて、
概念ですので、日本列島は存在し続けても、日本という国がここに存在し続ける理由は無いわけです。本当は危ういものです。

そう考えると、自分のためにも、家族のためにも
国のことを「奪ってやろう」ではなく「もっと厳しくでも大切に育てよう」という気持ちになるのではないでしょうか。

国家というものを自分たちとは別世界ととらえないで
ビジネスと一続きの場所にある、自分たちとかかわりがあるものとしてとらえていく。

そうすることでビジネスにたいする捉え方も変化すると思います。

 

私がこのような個人でありながら、ビジネスにおいても

「人文知を守る」といっているのは、

大きな視野で自分たちのビジネスや生き方を捉えていきましょうよ!
というみなさんへの呼びかけなのです。



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