今回、東洋哲学と西洋哲学を実務に落とし込んできた二人がタッグを組んで新しい講座を作りました。
今までにないくらいあなたの地頭を揺さぶる内容となるでしょう。
哲学や思想の話だけではなく、医学、身体、アートなど身近な事柄と結び付けながら、ご自身の人生に落とし込める工夫を凝らしています。
医療関係者、教育関係者、インストラクター、コーチなど仕事に活かせますし、今までにない視点を知りたい方にもおすすめです。本当は誰にでもおすすめです。
「誰にでも関係あるって本当?」と疑問に思われるてしまうのは承知していますが、人間のすべての事柄にかかわるのが哲学ですから、否が応でも関連づいてしまうのです。
どんなに拒否しても、哲学のテーマから無関係でいられないのが人間なのですから。
講座内容
東洋哲学&東洋医学部門
(ナガイ ケイコ担当)
1.究極の健康は~美~
はりきゅうの技術に出会うことで、美しく、楽しい未来を感じていただきたい、そのように思いながら20年、施術を行ってきました。人生には荒波もあり、追い風もあります。
心も体も荒波にさらされたとき、耐える力を養い、次の追い風に乗るために心身を整えられる方法の集積が中国医学です。不老長寿を根本の目標にしている、中国医学についてお話します。
2.陰陽論から予防医学の概念を考える
予防医学という言葉をどれほどの日本人が知り、理解しているでしょうか。日本人の現実を知ると驚くはずです。コロナ禍を経て「免疫ケア」なる言葉が出てきた昨今ですが、予防医学を実践できるほどの深い知識を手に入れた日本人は果たしてどれほどいるのでしょうか。中国医学における陰陽論から予防医学、を考えていきましょう。
3.「五感」から得られる情報を東洋哲学的に考える~五行論~について
視る、聞く、嗅ぐ、触れる、味わう、の五感から得られる情報を東洋哲学の考え方に落とし込めるようになると、その人がもっている「体質と傾向」がわかるようになります。
4.幸せになるために東洋医学を学ぼう
女性には月経があり、それを司るホルモンの影響を受けて生きていきます。早くても遅くても、症状の強弱はあっても、更年期は来ます。女性の人生において、子育てが落ち着き、社会的立場の充実するタイミングで更年期に遭遇する人も多いでしょう。
心身の変化に対し、私どうしちゃったの?と悩む前に知っておきたい考えと対策をお伝えします。
5.「天人合一」という思想
地球温暖化によって自然環境が変わってきています。人体も確実に影響を受けて、います。中国医学には天=自然環境と、人体は連動する、という考えから、「天人合一」思想があります。身体が熱化していること、湿気による体調不良が増えていることから環境の影響を受けづらい体作りについて考えていきます。
6.不妊症・原因不明で片付ける前に
生命を生み出す、というのは容易なことではありません。100%確実に妊娠・出産できる、という方法は未だありません。不妊治療の研究が進んで来てはいますが、原因不明と言われる方は多くみられます。
中国医学の生命の誕生についての考えを知ることで、強く生きる、根本の体力生命力を養う方法について考えましょう。
西洋哲学&アート部門
(石橋ゆかり担当)
1.理想の美、理想の人間はあるのか?
皆さんにとって”美””とはどういったものでしょう?机上の空論?実用的でない?
ギリシャ時代は”美”“芸術”は社会を営むうえで重要な実用的な要素でした。ギリシャ時代の哲学者たちの考え方を中心に現代の私たちの“美”に対する考え方を再認識していきましょう。
2.人の感覚や経験という概念を再考する
哲学における思考法である、大きな2つの流れを見ていきます。人は自分の感覚を現実のものと思っていますが、それ本当なのか?どれほど人間が自分の感覚に思考を支配されているのかを見ていきましょう。
3.アートから「見る」ことの危うさを探る
アートに限らず、医療でも「見る」ことは重要な要素です。しかし、「見る」という行為には科学的なアプローチだけではとらえきれないものがあります。「見る」という行為をアート作品を題材にしながら「見る」という行為を哲学者の概念を交えながら再発見していきましょう。
4.人はなぜ快楽(美)を求めるのか?
現代の私たちが芸術を鑑賞するときの見方に大きな影響を与えただけでなく、現代の教育や生き方に大きな影響を与えた実存主義の考え方の紹介しながら、アートを通して物の見方を深堀りしていきます。
5.意識と無意識と身体と
無意識という言葉を私たちは何の疑問もなく使っていますが、無意識は実は発見されたものです。現代の心理学の始まりを作り出したフロイトや身体と心の関係性の新しい概念を作り出した哲学者についてお話していきます。
6.生と死、快楽と禁欲のはざまで
「死」というのは普段の生活では目をそむけたくなるものですが、「死」こそ人間の重大なテーマと言えます。芸術においても宗教においても、「死」は非常に重要なテーマです。哲学の概念で一般的にはタブーとされる「死」に隠された人間の快楽について、アート作品を通して見ていきましょう。
メルマガ講座&課題
週に1回以上のメルマガ配信と月に1度の課題提出&フィードバック
思考はアウトプットしなければ身に付きません。今までにない思考法で考える訓練を重視しています。
アート思考ディスカッション
現在行われている展覧会からテーマを決めてディスカッションします。(通常講座とは別に随時行います)あえて、美術用語や美術史使わずに参加者でアートをについて語ることで、アートの知識ではなく、アートへの向かいあう新しい視点をお伝えします。
美術の知識を増やすことが目的ではなくアートを通して世界をどう見るかを重視します。美術は全く分からない方でも問題なく参加できるように工夫しています。担当:石橋ゆかり
日程・料金
日程:全6回
2月10日(月)、3月10日(月)、4月14日(月)、5月12日(月)、6月9日(月)、7月14日(月)
21:00-11:30(講義2時間&ディスカッション・質問タイム)
(オンラインのみ)
料金:定価18万→今回は15万円(講座オープン特別価格として)
※分割も承ります(申し込みフォームからお選びください)
※オンライン講座は録画したものを後日配布します。(ディスカッションなど参加者が特定できるものは除く。視聴期限は2週間です)
お申し込み方法:
下記のお申込みボタンをクリックし必要事項をお書きください。
↓
こちらから振込先をメールにてお伝えいたします。契約事項をご確認の上指定の口座にお振込みください。(銀行振込のみ対応)
↓
お振込みを確認後、正式に参加登録が終了します。
追伸 なぜ、私達がこのようなことをしているのか? |
主宰者のナガイと石橋は長年人を指導したり、アドバイスをする仕事を続けてきました。
その中で感じていたのは生徒様やお客様が対処法やノウハウを学べば問題がすべて解決すると思っていることへの違和感です。
「本当はそのノウハウを生み出す根本が大切なんですよ。」とお伝えしてもピンとこない方が多いのです。
しかし、それは仕方がないことだと思うのです。
なぜなら、学校でも、メディアでも「○○を解決するには○○!」という形での問題解決法しか日常的には目にしないからです。
そうかと思えば、精神論やスピリチュアルに全てのっとった方法論に行ってしまったり・・・。
残念ながら世間によくある「○○の思考法」も私たちからすれば「思考法」というのも一つのノウハウです。自分で考えることが出来るようになりたいのに、結局は誰かが考え出した思考法というノウハウにはまってしまっているのです。
私たちは今回の講座を通して、そもそも人類はどのようは思想作り出し、物事を判断しているのか?というルーツを深くお伝えしていこうと考えています。
ノウハウや対処法を知ることも必要ですが、その先のそれを判断している自分自身や世の中の人々の思考の中身を知らないと、いくら最新ノウハウや対処法を知っていても、状況の変化が起こればすぐに役に立たなくなってしまうのです。
本当は「人類の知の系統」を知るべきなのです。
そうすれば、あなたが生きている限り時代が変わっても自分の人生に活用できます。
ノウハウも思考法も自分でいくらでも作り出せるし、時代に振り回されず人生に立ち向かっていく強力な礎になるはずです。
「人類の知の系統」とは東洋哲学と西洋哲学です。
一見、水と油と思われがちなこの2つの思想ですが、実はアプローチの仕方が違うだけです。
人間が気づかぬうちに信じ切っている「これが世界である」「真実である」というものに疑問を抱き、今ある思考から抜け出して一段上から俯瞰しようとする試みであることは一致しているのです。
今回、講師のナガイは東洋哲学を、石橋は西洋哲学を皆様にお伝えしていきます。
実は哲学という科目を学ぶのなら大学教授などの専門家に学ばれたほうがいいと思いますが、正直大変難難解です。かと思えば一般向けの哲学講座だと人生の悩みを解決するノウハウ講座とあまり変わらなかったりします(一般受けするには仕方ないのですが・・・)。
それに、哲学の名前や概念を学んでも自分が考える時に落としこむことが出来ず、知識を持っているだけになりがちです。
私たちは哲学の知識を増やしていただきたいのではなく、その「考える視座」のありかを皆様に体得していただきたいと思っています。
実際に東西の哲学を活用し、哲学以外の仕事に活用してきた私たちだからこそ、哲学を初めて学ぶ方々に落とし込めると考えています。
もう一つ、今回の講座が他にない特別なものである理由は、東洋哲学の立場からのナガイと西洋哲学の立場の石橋は時に対立した思考を展開する点です。
受講者にはそれを丸飲みする視点を培っていただきたいと考えます。
東洋哲学と西洋哲学のどちらが正しいか?などという視点はよけいに視野を狭めます。
それこそが今ある世界そのモノの状況と言えるのではないでしょうか?
一つの視点だけに固執することで「これでいいのだ。」という安心感を得ることが出来るかもしれませんが、実際、世界は混沌としたカオスなのです。
主宰者の二人の対立を見ることで、より参加者皆様の視点を俯瞰の高みに上げることが出来るものと信じています。
受講者の皆様にはかりそめの安心感に安住するのではなく、カオスな世界に踏みとどまることが出来る胆力を持っていただきたいと願っています。
この講義は正直、面倒です。自分が慣れ親しんだ思考から抜け出すのは何か知識を得たから急に出来ることではありませんので、ある程度時間がかかります。せめてこの講義中の半年はじっくりと自分の思考を練り直す機会だと考えていただければと思います。
それでは、皆様のご参加をお持ちしております。
【講師プロフィール】
ナガイ ケイコ
二松学舎大学文学部国文学科卒業
国語・書道・司書教諭免許取得
源氏物語中に引用されている中国文学作品を抽出して比較研究するなかで中国哲
学の面白さに気づく。
2002年予防医学の実践を求め、神奈川衛生学園 東洋療法総合学科に入学。
在学中に中国医学、西洋医学を学ぶ場を展開する石川家明先生(現・横浜:ともとも
クリニック副院長)に師事。東西医学の実践的な教育を受ける。静岡県西伊豆町、岩
手県大槌町、沖縄県の離島にて地域医療・災害医療活動の実践を学ぶ。
2005年 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師免許取得
2007年 東京衛生学園教員養成科卒業
5年間の鍼灸学校教員を経て、2012年、帛はりきゅう院を東京都港区で開設。2016年
から群馬に移転。この間に 宮川浩也先生に師事し、中国医学古典を学ぶ。
現在は医師、薬剤師とともに東西連携の医療、中国医学教育を行っている。
全日本鍼灸学会 会員
日本中医学会 中医総合診療研究会 会員
さいたま柔整専門学校 非常勤講師
御茶の水はりきゅう専門学校 非常勤講師
石橋ゆかり
アートロジカル東京代表
京都市内の3代続く京表具師の家に生まれる。同志社大学文学部美学及び芸術学専攻。その後中退し、東京国立能楽(三役)養成所に入所6年間能楽太鼓方(金春流)の人間国宝の師匠の下で修業し、修了
1995年サルサダンス教室を開校。のべ13,000人以上にダンス指導(2025年現在)
2015年対話型鑑賞ファシリテーター講座受講 (主催 認定NPO法人 芸術資源開発機構)
2016年4月からアートを使って思考力を高め人生やビジネスに役立てる「アートロジカル東京」設立
2019年アートスクール「美学校」に入校。2年間在籍
2022年 東京官学支援機構 理事に就任(現在は退任)
2022年よりアカデミズムに根差した”美と知”の普及活動を本格始動。「麗知塾」を開講。